平成19(2007)年7月
p.162
《江戸時代と現在の違いは誰の生活を改善すべきなのか非常に不明瞭だったという点です。》
p.163
《リストラの心配が薄く、給与金額が低下しにくい産業に勤める人は、1991年から2000年にかけて、定期昇給以外で、15%近い実質的な給与の上昇を経験しています。そして預貯金を中心とした消極的資産運用をしている引退世代にとっても、預貯金の実質的な価値上昇を通じた利得が生じています。》
p.165
《貨幣・金融政策が目標とする「価格」が複数あることが、政策を困難にした例は少なくありません。バブル期の金融政策やバブルをつぶすための金融政策がうまく行かなかった理由のひとつとして、物価と地価・株価のどれが金融政策の対象なのか明確でなかったことを挙げる論者も多いのです。》
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